規模の大小にかかわらず、あらゆる企業・事業者に地球規模の持続可能性と社会課題の解決といった観点からの経営姿勢が求められ、それにより市場や顧客、従業員、取引先、金融機関、地域社会等のステークホルダーから信認されることで、結果として自社の業績が向上するという、ある種従来とは異なる循環型社会となってまいりました。同時に、組織や人材活用のあり方も変質し、フラット化や多様性がますます進展する時代になりつつあります。
社名に含まれる「SAS」とは「Sustainable and Available Service」の頭文字を取った略称です。「持続可能」かつ「有用性」のあるサービス。昨今の社会環境を鑑みれば、当然の謳い文句のようにも聞こえますが、この2つの言葉の組み合わせは、ある意味矛盾を孕み、それなりの信念と覚悟が求められると考えます。
企業活動の目的とは「利潤」。これは言わずもがなですが、あまりにも目先の利益や人間中心の実用性、利便性、有用性に固執しすぎると、社会科学的・自然科学的な「持続可能性」を脅かし、市場や利害関係者からの信認を失ってしまうことにもなりかねず、ひいては自社の活動が持続不能に追い込まれることにもなりかねません。これからの時代、敢えて短期的には「無用」と思われるような施策を選択する覚悟も必要とされる、言わば「脱プラグマティズム(脱実用主義)」の時代になってきたともいえるでしょう。
現状に寄り添いながらも、付け焼き刃の対応に終始するのではなく、中長期的な視点に立った、「持続可能性」と真の「有用性」の両立を体現する。弊社としては、このようなスタンスを基盤とし、サービスをご提供することに尽力していく所存です。
今後とも宜しくお願い申し上げます。
SASインスティテュート合同会社
代表社員 佐藤 創
社会人教育及びその基盤を形成するアカデミズムに関わる調査・研究事業です。
経営幹部・社会人向けのリカレント教育を中心とした諸活動となります。
企業・起業家向けの各種コンサルティングサービスとなります。